英国民350万人の渡航に支障の恐れ、8日までにパスポート更新を 英消費者団体

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合意なき欧州連合(EU)離脱で英国民による域内渡航に支障が出る可能性が浮上/Matt Cardy/Getty Images

合意なき欧州連合(EU)離脱で英国民による域内渡航に支障が出る可能性が浮上/Matt Cardy/Getty Images

ロンドン(CNN) 英国民は8日までにパスポートの更新手続きをしなければ、フランスやイタリアなどに渡航できなくなる可能性があるとして、消費者団体「Which?」が注意を呼びかけている。

Which?によると、英国が合意なしに欧州連合(EU)から離脱した場合、英国民350万人が、フランス、イタリア、スペインなどシェンゲン協定に加盟する26カ国に入国できなくなる可能性があるという。

英国ではこれまで、EU離脱後にシェンゲン圏の国に入国する場合、パスポートは渡航日から6カ月間の有効期間を必要とすると説明していた。

しかし法律に落とし穴があり、有効期間が15カ月以下のパスポート保持者は、もし合意なしにEUを離脱した場合、渡航できなくなる恐れがあるという。

合意の期限は8日から3週間後の3月29日。新しいパスポートが届くまでには通常の手続きで3週間かかることから、8日が期限になるとWhich?は主張する。ただし新しいパスポートが必要になると知って申請者が増え、普段より込み合う可能性もある。

パスポートは割り増し料金を支払えば優先的に発行してもらえるサービスもある。英国とEUの合意が成立する可能性もまだ残っている。

英国の規定では、パスポートの期限が切れる前に更新した人は、残っていた期間のうち最大で9カ月を追加して新しいパスポートの有効期間を延長することが可能だった。

ところが政府はこのほど、この措置によって延長された期間は承認されないと発表。つまり有効期間15カ月以下のパスポート保持者は、フランスやイタリアなどに入国できない可能性があり、旅行の計画に支障が出たり、最悪の場合は搭乗口で足止めされたりする恐れもある。

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