北朝鮮「内部」をのぞき見?、バンコクの北朝鮮レストランを訪問

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店内には季節外れのクリスマスツリーも

店内には季節外れのクリスマスツリーも

このレストランでは、常にクリスマスの装飾がなされた店内のビニールカバーがかかったテーブルで、おいしいがやや油っこく塩気の強い料理が味わえる。

平壤高麗レストランは、バンコクの富裕層向け高級店が立ち並ぶエカマイ通りにある。北朝鮮の人々の暮らしを知っている人がこのレストランに入ると、まるで見えない膜を突き破って北朝鮮に足を踏み入れたような気分になるかもしれない。

というのも、この清潔でモダンな雰囲気のレストランでは、北朝鮮の残忍な支配層のトップに近い人々の緊迫し深遠な生活が垣間見えるからだ。

例えば、北朝鮮の大半の人々は、ジョージ・オーウェル風のディストピア(暗黒郷)の中で苦しんでいると言われるが、平壤高麗レストランの従業員たちは決して貧困にあえいでいるわけではない。

しかし、彼らには別の悩みがあるようだ。彼らは、軍事パレードで兵士らが行進し、兵器が次々と披露され、北朝鮮政府関係者らが拍手を送る中、国民が愛国心あふれる歌を力強く歌っているDVDの映像が大画面に映し出されている間、死ぬほどの退屈に耐えなくてはならないように見える。

われわれの滞在中、レストランの正面玄関付近にいた3人の接客係がDVDを見て、体をゆっくりと左右に動かしながら小声で歌詞を口ずさんでいた。

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