高級食材「フグ」の本場、下関

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毎年2月開催の「ふくの日まつり」では、料理教室が開かれたり鍋が振る舞われたりする=同市提供

毎年2月開催の「ふくの日まつり」では、料理教室が開かれたり鍋が振る舞われたりする=同市提供

フグの毒はシアン化合物の数百倍に達し、肝だけでも男性5人を死に至らしめるだけの毒が含まれている。西オーストラリア州漁業省によると、フグは世界のすべての脊椎(せきつい)動物の中で、モウドクフキヤガエルに次いで毒性が強いという。そのため除毒処理は極めて重要になる。

卵巣、腎臓なども肝同様に猛毒であるため、処理後はすべて焼却処分される。フグに含まれるテトロドトキシンは、わずか1ミリグラムでも口にすると、1時間以内死に至るほどの猛毒だ。

それでも、トラフグは日本の典型的な高級グルメ料理だ。東京の外食好きの人々は、「臼杵ふぐ 山田屋」や「とらふぐ亭」などのふぐ料理店に足しげく通い、大金を惜しげもなく支払う。

以前、魚の養殖業者がフグに与える餌を制限することにより、毒を持たないフグの開発に成功したと報じられたことがあった。だが、毒を持つ従来のフグの人気も衰えていない。恐らく、この死の恐怖もフグの魅力の1つであることを示しているのだろう。

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