トランプ氏のSNS運営会社、討論会後に最安値を更新
ニューヨーク(CNN) 11日の米株式市場で大統領選の共和党候補、トランプ前大統領のSNS「トゥルース・ソーシャル」を運営する「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」の株価が、上場以来の最安値を更新した。
トランプ氏は10日、民主党候補ハリス副大統領との初のテレビ討論会に臨んでいた。
トランプ・メディア株は今週初めの2日間で9%上昇したが、11日は一時、3月の上場以降で最も低水準の前日比17%安まで急落。終値も同10%安と、過去最安値を記録した。
同日はほかに、暗号資産(仮想通貨)交換大手のビットコインや同取引所大手コインベースなど、トランプ氏の関連銘柄が軒並み下落。一方、米国債やアジア通貨、ハリス氏が推進する再生可能エネルギーに関連する銘柄は上昇した。
これとは対照的に、6月の大統領選討論会で民主党候補だったバイデン大統領の不調が指摘された直後には、トランプ・メディアの株価が一時、10%値上がりしていた。
米タトル・キャピタル・マネジメントのマシュー・タトル最高経営責任者(CEO)は11日、CNNとのインタビューで「討論会はハリス氏勝利というのが、市場の認識だ」と指摘した。
トランプ・メディア株は最近、全体として不振が続き、7月のバイデン氏撤退後に最安値を記録していた。トランプ氏が保有する同社株の価値は5月時点の62億ドル(約8800億円)から、11日には19億ドルまで下落した。