ビットコインの時価総額、1兆ドルを突破
ロンドン(CNN Business) 暗号資産(仮想通貨)のビットコインの時価総額が1兆ドル(約105兆円)を突破した。
ビットコインの値上がりは新たな段階に到達した。ビットコインは昨年12月に初めて1ビットコインあたり2万ドルの水準を突破。今月に入りさらに5万ドル台に達していた。
市場に満ちる高揚感もビットコインの値上がりに寄与したことは確実で、低金利の世界でリターンを求める投資家は別の投資先に目を向けている。しかし、最近の数多くの発表も暗号資産が新たな成熟の段階に入ったことを明らかにしており、市場参加者はより敬意を持って暗号資産を扱っている。
米電気自動車メーカーのテスラは先ごろ、ビットコインを15億ドル分購入したと明らかにしていた。米最古の銀行であるバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(MNYメロン)はビットコインの管理を行うデジタル資産部門の立ち上げを発表した。米クレジットカード大手マスターカードは年内にも自社のネットワーク内での暗号資産の取り扱いを支援する。
ただ、多くの伝統的な市場関係者はビットコインを依然として吟味している段階だ。
また、懐疑的な見方も残っている。米金融大手JPモルガン・チェースはビットコインについて、「経済的な枝葉の問題」と指摘。暗号資産は依然としてコア資産の数倍の変動性があり、その使われ方も、支出ではなく、ほとんどが投機目的に限られているとしている。