今年の単語、「存在」表す形容詞に 英語辞書サイトが選出

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英語辞書サイトが「存在、実存」といった概念にかかわる形容詞を今年の単語に選出/Gabriel Bouys/AFP/Getty Images

英語辞書サイトが「存在、実存」といった概念にかかわる形容詞を今年の単語に選出/Gabriel Bouys/AFP/Getty Images

(CNN) 英語辞書サイトのディクショナリー・ドットコムは4日までに、今年を代表する「2019年の単語」として、存在や実存といった概念に関する形容詞「existential」を選んだと発表した。気候変動の影響などへの懸念が世界的に広がるなか、人類の存続そのものに対する危機感の高まりを受けての選出といえそうだ。

同サイトは「existential」という単語について、「我々に対し大きな問いかけを促している。自分たちが一体何者で、いかなる目的をもって様々な課題に向き合っていくのかという問いだ。同時に、我々が自らの生命について選択できる立場にあることも思い起こさせる。前出の問いにどう答えるかで、何を選び取るかが決まる」と述べた。

同サイトによると、「脅威と危機」が主要なテーマとして広く語られてきた今年、「existential」はネットでの検索ワードに登場し続けた。後につくのはたいてい、気候変動や銃犯罪、民主主義的な制度にかかわる事柄だったという。

例えば、科学者が気候変動について警鐘を鳴らす際、「短中期的に見て、人類の文明の存在にかかわる脅威(existential threat)をもたらす」などのように使用された。

また、物事の本質や生きる目的などへの問いかけを指す「existential questions(存在にかかわる問い)」といった表現も見られた。

ディクショナリー・ドットコムは「existential」という言葉が持つニュアンスとして「文字通りの意味であれ比喩的であれ、生き延びようと悪戦苦闘する感覚」を挙げる。存続の対象となるのは「地球であったり、愛する人たちであったり、個人の生き方であったりする」という。

昨年は「誤報、虚報」を意味する「misinformation」、17年は共謀や共犯、加担を意味する形容詞「complicit」がその年の単語にそれぞれ選ばれた。

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