米ウーバーで相次ぐ不祥事 CEO休職、取締役は失言で辞任
ニューヨーク(CNNMoney) 米配車サービス大手ウーバーが相次ぐ不祥事に揺れている。13日にはカラニック最高経営責任者(CEO)が無期限で休職すると発表したのに続き、取締役が失言で辞任した。
12日にはカラニック氏の側近、マイケル上級副社長も辞任していた。両氏は2014年に韓国で性的サービスを提供するバーを訪れたことが問題視されていた。また、マイケル氏はほかの幹部とともに、インドでウーバーの運転手にレイプされた被害者の医療記録を不正に閲覧していた。
カラニック氏は休職について、母の死が理由だとしている。
同社をめぐっては今年2月、元エンジニアの女性が在職中のセクハラを訴えて注目を集め、ホルダー元司法長官をトップに迎えて内部調査が行われてきた。
先週はセクハラ問題に関する別の調査をめぐり、20人が解雇されていた。
企業文化見直しに向けて13日に開かれた調査報告の会合で、取締役会で唯一の女性だったメンバーが最近加わった2人目の女性メンバーに言及したところ、取締役のボンダーマン氏が「女性が1人増えればおしゃべりが増えるだけだ」と、女性べっ視と取れる冗談を飛ばした。
ニュースメディアがこの会合の録音データを入手し、ボンダーマン氏は同日夜、「不注意で不適切な発言だった。弁解の余地はない」として辞任を表明した。