アイデア勝負、日本が仕掛けるウェアラブル技術の新潮流<下>

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外科手術など立ちっぱなしの仕事に従事する人を文字通り支える「アルケリス」

外科手術など立ちっぱなしの仕事に従事する人を文字通り支える「アルケリス」

(CNN) 前回に続き、日本発の一風変わったウェアラブル端末を以下に紹介する。

前回「アイデア勝負、日本が仕掛けるウェアラブル技術の新潮流<上>」はこちら

外科医の負担を軽減

今年日本で発売されたウェアラブルチェア「アルケリス」も、全世界で大きな話題を呼んでいる。

日本の金型メーカーのニットー、千葉大学、日本高分子技研、西村拓紀デザインが共同開発したこのウェアラブルチェアは当初、長時間に及ぶ手術中に足を休める必要がある外科医向けに作られた。

開発に携わった川平洋博士も、外科医、特に高齢の外科医にとって、長時間の手術は背中、首、ひざ関節の痛みの原因となりうると語る。しかし、このチェアを装着することにより、事実上「座る」と「立つ」が同時に行える。

3次元印刷されたパネルで出来ているこのアルケリスには、電気部品やバッテリーは必要ない。このチェアの効率的な設計こそが技術革新なのだ。臀部(でんぶ)や両足に巻かれた柔軟性のあるカーボンパネルが体全体を支え、関節にかかる負担を最小限に抑える。

このシステムにより足首とひざが固定され、立っていることで下半身にかかる圧力がすねとももに均等に分散される。つまり、このウェアラブルチェアを装着すると一見立ち仕事をしているように見えるその状態で、背中と足を休めることができるのだ。

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