卵の摂取、1日1個までなら問題なしか 米ハーバード大研究

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卵の摂取量と健康との関係を調べた新たな研究結果が発表された/Shutterstock

卵の摂取量と健康との関係を調べた新たな研究結果が発表された/Shutterstock

(CNN) 果たして卵は健康に良いのか悪いのか――。長年にわたり諸説が飛び交うなか、今度は1日1個までなら問題ないという研究結果が発表された。

論文を執筆したハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院のフランク・フー氏(栄養学)は「1日1個までの適量摂取であれば、心血管疾患のリスク増大にはつながらない」と語る。

今回の研究では、調査開始時に目立った持病のなかった21万5000人の男女の経年データを分析した。

まず被験者全員に卵の摂取量を尋ねたところ、大半は週に1~5個と回答。その後34年間にわたり追跡調査を行った。

その結果、過半数のケースでは心臓発作や冠動脈性心疾患、卒中の増大はみられないことが判明。唯一関連が認められたのは2型糖尿病で、これについては以前の研究でも確認されている。

1日に1個以上食べた場合はどうかとの質問に対しては、フー氏は「平均すると、大半の人の摂取量が1日に1個を超えることはない」と説明。朝食に2個食べる場合でも週2~3回にとどまるため、平均にならせば1日1個を下回るとしている。

こうした結果を検証するため、フー氏らのチームは欧州とアジア、米国の研究のメタ分析も実施した。一連の研究は計170万人を対象に卵の摂取習慣を調べており、やはり1日1個までなら卵の摂取が健康に悪影響を及ぼすことはないとの結果が導き出された。

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