スポーツ・イラストレイテッド誌が記事削除、虚偽の記者名とAI顔写真で掲載

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人工知能(AI)で生成されたことが判明したライターの顔写真/Sports Illustrated/Internet Archive

人工知能(AI)で生成されたことが判明したライターの顔写真/Sports Illustrated/Internet Archive

(CNN) 米有力誌スポーツ・イラストレイテッドのウェブサイトに、虚偽の記者名と人工知能(AI)で生成された顔写真付きの記事が掲載されていたことが発覚し、同誌は27日、記事数本を削除したことを明らかにした。

米メディア「フューチャリズム」の報道によると、スポーツ・イラストレイテッドには繰り返し、同誌のウェブサイト以外では見つからない記者の名で記事が掲載されていた。全ての記事にAIで生成された顔写真が添えられており、フューチャリズムが調べた結果、AIで生成された顔写真の取引サイトで売り出されているのが見つかった。

フューチャリズムがこの問題を報じる間に、スポーツ・イラストレイテッドの記者とされた一部の人物が同誌のウェブサイトから消滅した。記事は別の記者の名で掲載され始めたが、その記者もやはりオンライン上には存在しないと思われ、顔写真も取引サイトで販売されていた。

スポーツ・イラストレイテッド発行元のアリーナ・グループはCNNの取材に対し、削除された製品レビュー記事は、外部企業のアドボン・コマースが制作していたと説明した。

「アドボンの筆者がプライバシーを守るため、一部の記事でペンネームや仮名を使っていたことが分かった。我々はそうした行為を容認しない。内部調査を続けながらこのコンテンツを削除し、提携関係は打ち切った」。スポーツ・イラストレイテッドの広報はそう説明し、「アドボンによれば、問題の記事は全て人間が執筆し、編集した」とした。

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