「ロックンロールの女王」ティナ・ターナーさん死去、83歳

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「ロックンロールの女王」、ティナ・ターナーさんが死去

(CNN) 米国のロックとソウルの歌手、ティナ・ターナーさんが死去した。83歳だった。ターナーさんのフェイスブックページが24日、公表した。質素なキャリアからスタートしたターナーさんは、虐待を受けたことで知られる結婚生活を乗り越え、史上最も成功した女性アーティストの一人にまで上り詰めた。

声明には「深い悲しみと共にティナ・ターナーの死去を公表します。彼女の音楽と人生への際限のない情熱は、世界中の多くのファンを魅了し、明日のスターに刺激を与えました。今日、我々はいとしい友人に別れを告げますが、彼女は最も偉大な作品を残してくれました。彼女の音楽です。ご家族に私たちの心からのお悔やみを伝えます。ティナ、心から寂しいです」とある。

ターナーさんは夫のアイク・ターナーさんと組み、人を魅了するライブパフォーマンスで1960年代から70年代前半にR&Bのヒット作を連発。だがアイクさんの暴力に悩まされ、ついには2人で宿泊していたダラスのホテルを36セントだけ持って逃げ出した。

その後数年にわたり苦境が続いたが、84年にアルバム「プライヴェート・ダンサー」が複数のプラチナ認定を受けるヒットとなり、シングル「愛の魔力」もランキング首位を獲得して衝撃のカムバックを果たした。

まもなく世界的なスーパースターになったターナーさんは、とがった髪型、ショートスカート、3インチのヒールを履いて長い脚でステージを歩く特徴的なスタイルでMTVを支配した。

その才能から「ロックンロールの女王」の名声を受けるようになり、苦難からの復帰を果たした様子から傷ついた女性たちのヒーローとなった。そのハスキーで大きな声で痛みや苦悩を歌うとき、すべての言葉が真実味を帯びて響いた。

ターナーさんは2021年の米誌ハーバード・ビジネス・レビューとのインタビューで、「長年、私は行き詰まっていると感じていて、不健康な状況から抜け出す道が見つからなかった」「だが、その後私を励ましてくれるさまざまな人々との出会いがあった。自分をしっかりと見つめ直すことができて変わり始め、自信と勇気を持つ道が開けていった。数年かかったが、ついに自分の人生のために立ち上がり、再スタートを切ることができた」と語っていた。

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