春季のエベレスト登頂、過去最多の463人許可 ネパール

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春季にネパール側からエベレストに登頂するために必要な許可証の発給が過去最多の463人となったことがわかった/Phunjo Lama/AFP/Getty Images

春季にネパール側からエベレストに登頂するために必要な許可証の発給が過去最多の463人となったことがわかった/Phunjo Lama/AFP/Getty Images

(CNN) ネパール観光省はこのほど、今年春季に同国側からの世界最高峰エベレストの登頂に必要な許可証をこれまで過去最多の463人に発給したと発表した。

登山専門家らは頂上付近で渋滞などが発生し、安全管理対策に支障が生じるとの懸念を示している。

CNNの取材に応じた観光省幹部によると、春季の許可証は男性の登山家約367人、女性は96人に出され、国籍は65カ国となっている。最多は米国と中国だという。

春季はエベレスト制覇に最も人気な時期とされ、大半の登山家は5月中を狙っている。気温が下がり、高地に特有の強風の発生が少ないのが要因となっている。

登山のガイド役を務めるシェルパなどを伴う登山家は通常、高度約5200メートルに位置する根拠地の基地に2週間ほどかけてたどり着く。この後、約2週間かけて高地の環境への順応を図って良好な天候を待ち、新たに4日間費やして別の基地へ向かい、登頂の機会をうかがう手順が普通となっている。

登山専門家らはこれまでもエベレスト登頂に伴う過剰な混雑の発生の危険性を指摘してきた。短時間内での征服を試みることもあり、数百人規模が行列を作って待機する事例もあったという。

2019年5月には頂上につながる尾根周辺に約320人が群がって順番を待つ様子をとらえた画像が流れ、話題を呼んでもいた。

今年春季の許可証を得た登山家463人がベース基地やより高度の基地で引き連れるネパール人シェルパや関係者は1500人以上になるともみられる。ネパール当局は過剰な混雑を避けるため登山客の行動を規制するロープをより多く張る努力を講じているとも説明した。

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