FOXニュースのベテランアンカー、CNN+への移籍を発表
ニューヨーク(CNN Business) 米保守系テレビ局「FOXニュース」のベテランアンカーとして知られるクリス・ウォレス氏(74)が12日、同局を退き、来年から始まる動画配信サービス「CNN+」に参加する予定を明らかにした。
2003年から司会を務めてきた毎週日曜日の政治番組「FOXニュース・サンデー」の最後に発表し、「こうして皆さんとお会いするのは最後だ」と述べた。
ウォレス氏はCNN+へ移籍し、各界から時の人を招く平日のインタビュー番組の司会を務める予定。ストリーミング配信の世界へ足を踏み入れるという「新たな冒険」に胸を弾ませていると述べた。
事情を知る人物の話によると、ウォレス氏は今年、FOXニュースとの4年契約が切れるのを境に、更新しないという判断を下した。
FOXニュースの番組には後任が決まるまで、複数の司会者が交代で登場するという。
ウォレス氏は民主、共和両党の政治家らに対して中立を貫き、別の司会者が唱える共謀論にも反論の声を上げてきた。こうした姿勢が、トランプ前大統領を支持するFOXの視聴者層から批判を浴びることも多かった。