政権批判の民放ABS―CBN、免許更新認められず フィリピン

フィリピンの民放大手ABS―CBNは事業免許の更新が否決された/Jes Aznar/Getty Images

フィリピンの民放大手ABS―CBNは事業免許の更新が否決された/Jes Aznar/Getty Images

マニラ/香港(CNN Business) フィリピン国会の委員会は12日までに、同国の最大手級の民放で世論形成などで強い影響力を持つともされる「ABS―CBN」の事業免許の更新を圧倒的な多数で否決した。

同局はドゥテルテ大統領率いる政権への批判的報道で知られる。否決は10日で、異議申し立て出来る道は残されたが国会の両院は大統領派が支配している。

今回の否決に対しては報道の自由の侵害との反発が出ている。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」のアジア担当幹部は声明で、以前にはアジア地域で報道の自由や民主主義の砦(とりで)と評価されていた国のメディアの自由にとっては暗黒の日であると非難した。

同局は今年5月、国会が事業免許の期限切れを黙過したことから放送停止に陥っていた。ABS―CBNは1953年の創設で、比国内では最多の視聴者人口を持つテレビ局の1つ。傘下に多数のテレビ局やラジオ局を抱え、社員らは約1万1000人。

ドゥテルテ大統領は2016年6月の就任後、地元メディアへの敵対姿勢を強め、「フェイクニュース」「スパイ」などとも罵倒(ばとう)してきた。ABS―CBNは特に、国際社会でも強い非難を受けた、政権の超法規的な色合いも帯びた麻薬政策を追及してもいた。

これを受けドゥテルテ氏は過去に同局の放送停止を再三威嚇したこともある。他のメディアへの締め付けも厳しく、先月にはこれも政権批判で有名なネットメディア「ラップラー」の最高経営責任者が名誉毀損(きそん)の罪で有罪判決を言い渡されていた。

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