ウィル・アイ・アムが機内での「差別」主張、カンタス航空は抗戦の構え
(CNN) 米ラップ歌手ウィル・アイ・アムさんが豪カンタス航空機内で客室乗務員から「人種差別」を受けたとツイートしたことに対して、同航空は発言の撤回を求め、乗務員が望めば訴訟を支援すると表明した。
ウィル・アイ・アムさんは所属するヒップホップグループ「ブラック・アイド・ピーズ」のワールドツアーでオーストラリアに滞在している。
16日のツイートで、ブリスベン発シドニー行きのカンタス航空機で差別的な扱いを受けたと主張した。
機内で雑音低減機能のあるヘッドホンを使っていたために、電子機器を片付けるよう指示するアナウンスが聞こえず、「人種差別主義の客室乗務員」から「失礼極まりない」扱いを受けたと書いている。すぐにおとなしく従ったにもかかわらず、シドニーの空港では5人の警官に迎えられたという。
ウィル・アイ・アムさんはツイッターに乗務員の名前と写真を投稿し、「彼女が人種差別主義者だと思いたくはないが、明らかに非白人だけを相手に全てのフラストレーションをぶつけてきた」と書き込んだ。
カンタス航空は当初から誤解だと主張し、一切の人種差別を否定している。さらに報道担当者がCNNに、乗務員への法的支援を惜しまないと語った。
ウィル・アイ・アムさんのツイッター・アカウントには1280万人のフォロワーがいる。乗務員を名指しで責めたことに対しては批判の声も上がった。
ウィル・アイ・アムさんは豪紙とのインタビューで、乗務員がこの件で職を失うことは望んでいないが、「接客の訓練を受け直してほしいとは思う」と話した。