注釈付き「チャタレイ夫人の恋人」の輸出を差し止め、英国に「打撃」で

Express/Hulton Archive/Getty Images

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(CNN) 1960年に猥雑(わいざつ)かどうかをめぐって英国で裁判がおこなわれた書籍「チャタレイ夫人の恋人」の注釈付きの1冊について、デジタル・文化・メディア・スポーツ省のマイケル・エリス政務次官は、国外への輸出を一時的に禁じる措置を発表した。

「チャタレイ夫人の恋人」は作家のD・H・ローレンスが1928年にイタリアで発表。貴族の妻と森番との激しい情事を描いた。英国では完全版は1960年まで出版されなかった。

英国では同作品をめぐって裁判が行われたが、今回輸出が禁止されたのは、裁判を担当したローレンス・バーンズ裁判官の妻ドロシー氏が、バーンズ裁判官の精査のために、性的な表現の一部についてアンダーラインを引いていた1冊。バーンズ裁判官も注意書きを加えていた。

出版元のペンギン・ブックスは裁判で無罪となり、300万部が売れた。

今回輸出が禁じられた書籍は昨年10月に行われたオークションで5万6250ポンド(現在のレートで約800万円)で落札されていた。エリス氏は落札者について明らかにしていないが、同書籍が国外へ持ち出される危険性があるとしている。

エリス氏は裁判の重要性を指摘。「英国の歴史の重要な一部が国内にとどまれるよう買い手が見つかることを希望する」と述べた。

文化財の輸出に関する諮問機関のRCEWAは、同書籍が国外に流出した場合には英国の歴史にとって打撃になるとして輸出禁止を求めていた。

今回の一時的な禁輸措置によって、英国の団体や個人が来年10月までに同書籍の購入について名乗りを上げることができるようになった。

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