インドで絶滅の「チーター」復活を計画、南アが提供し

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ナミビアの保護区に生息するチーター
/Cheetah Conservation Fund

ナミビアの保護区に生息するチーター /Cheetah Conservation Fund

(CNN) 南アフリカはこのほど、チーターの生息の再現を目指すインドへ数十頭を送る新たな合意に調印した。

南アの環境省は声明で、提供はかつては多くの姿が観察できたインド国内でのチーターの役割復元や地域社会の経済の問題など多数の生態学上の課題を見極めるのが目的とした。新たな合意に基づき今後8~10年間に毎年12頭をインドへ供与する予定となっている。

南アの隣国であるナミビアは昨年、8頭のチーターをインドへ運んでもいた。

インドのチーターは1952年に絶滅が宣言されていた。インド環境省の昨年の声明は、過度の狩猟や生息地の損失が原因と説明。チーターはインドの独立達成後に絶滅が確認された唯一の大型の肉食獣ともなっていた。

この声明でヤダブ環境相は、モディ同国首相はチーターを含むネコ科の大型動物である7種の保護や保存に積極的とも指摘。「チーター復活を狙う事業の一環として今後5年間で計50頭のチーターが種々の国立公園に送り込まれるだろう」とも述べていた。

世界自然保護基金(WWF)によると、チーターの現在の生息地はアフリカの南部や東部で、国としてナミビア、ボツワナ、ケニアやタンザニアなどが含まれる。

以前には中東各地、インド中央部やアフリカのサハラ以南の地域でもみられたが、生息地の縮小、密猟や人間社会との衝突で個体数が大きく減じていた。WWFによると、野生に住むチーターの数は現在、7000頭以下とされる。

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