沈没した豪華客船タイタニック、かつてなく鮮明に 8K映像公開

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豪華客船タイタニックの残骸/OceanGate

豪華客船タイタニックの残骸/OceanGate

(CNN) 20世紀初頭に沈没した豪華客船「タイタニック」の残骸をかつてなく鮮明にとらえた映像が公開された。解像度はフル8Kで、現在入手可能な中では最も高画質となる。

水平解像度は8000ピクセルと、4Kテレビの2倍の鮮明さだ。110年前に沈没したタイタニックの細部や色彩がかつてない水準で捉えられている。

映像は海洋調査会社「オーシャンゲート・エクスペディションズ」が沈没現場を今年訪問した際に撮影した。沈没現場はカナダ東部ニューファンドランド島の沖合400カイリあまりに位置する。

  
      

オーシャンゲートによるタイタニックの探検には、潜水艇潜水士やタイタニックを研究する歴史家、科学者が参加する。伝説的なタイタニックが眠る場所をじかに見ようと、「ミッション・スペシャリスト」と呼ばれる民間人も25万ドル(約3500万円)を支払って同行するという。

オーシャンゲートのストックトン・ラッシュ社長は声明で、「8K映像の驚くべき精細さのおかげで、2023年以降に新しい映像を撮る際、我々の科学者や海洋考古学者のチームはタイタニックの腐食の様子をより正確に捉えることができるだろう」と指摘。細部の精細さ以上に色彩も驚異的だと述べた。

英国の客船タイタニックは1912年4月15日の夜、氷山に衝突して沈没した。今回公開された映像は、タイタニックの船首にカメラが近づくところから始まる。左舷側の錨(いかり)に記された製造元の社名などが見える。

5人乗りの潜水艇「タイタン」=2021年/OceanGate
5人乗りの潜水艇「タイタン」=2021年/OceanGate

このほか、2つに分かれた船体の一つや、巨大な錨の鎖、貨物室、頑丈な銅製の巻き上げ機なども映っている。船の腐食が進んでいる証拠も数多く映っており、手すりの一部は崩壊して落下している。

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