水中写真で見る、世界で最も危機的状況にある淡水生態系

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淡水魚は、色鮮やかで見栄えの良い海水魚に押され、自然保護活動家からは軽視されがちだ。生物学者で写真家のジェレミー・シェルトン氏は、このブリーデリバー・レッドフィンのような淡水魚を撮影し、そうした傾向に逆らっている/Jeremy Shelton
写真特集:カメラが写す、川面の下の儚い美しさ

淡水魚は、色鮮やかで見栄えの良い海水魚に押され、自然保護活動家からは軽視されがちだ。生物学者で写真家のジェレミー・シェルトン氏は、このブリーデリバー・レッドフィンのような淡水魚を撮影し、そうした傾向に逆らっている/Jeremy Shelton

(CNN) 茶色や灰色といったくすんだ色合いの地味な淡水魚は、保全という点においては長い間、見過ごされてきた。2021年に発表された世界自然保護基金(WWF)の報告書「世界の忘れられた魚たち」によると、世界の淡水魚種のうち3分の1は絶滅の危機に瀕し、80種はすでに絶滅しているという。

これは自然と人間の両方に影響を与えている。報告書によると、淡水魚は2億人の人々の食料であり、6000万人の生計を支えている。また我々は、水、衛生、電力を河川生態系に依存している。

「河川は地球の動脈だ」と話すのは、南アフリカの淡水保全生物学者で写真家のジェレミー・シェルトン氏。「河川は冷たくて清潔な水を山から運んでくる。飲料用、農業用、工業用として我々が大いに依存している重要な水資源は河川が与えてくれるのだ」とシェルトン氏は語る。

シュノーケルを使って川に入るシェルトン氏/Steve Benjamin
シュノーケルを使って川に入るシェルトン氏/Steve Benjamin

南アフリカの淡水研究センターの研究者であるシェルトン氏は、幼少期に自宅の裏にある小川で水遊びをしているうちに、河川生態系に魅了されるようになった。だが同氏は、濁った小川に他の人がそれほど魅了されていないことに気づくと、のちにカメラを手に取り、淡水生物の豊かな多様性を紹介し、その脆弱(ぜいじゃく)性に警鐘を鳴らそうと、撮影を開始した。

「要するに、人々に自分たちを取り巻く自然界に対する意識を高めてもらうことが狙いだ。ひとたび自然界とのつながりが強固なものになれば、彼らの行動様式や振る舞い、周りの生物とのつながり方を変えられるようになる」と、シェルトン氏はCNNに語っている。

同氏が撮影した写真は、WWFの淡水魚に関する報告書に掲載されたほか、活動家で俳優のレオナルド・ディカプリオ氏をはじめ、インスタグラムで広く共有されている。

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