犬・猫・イグアナもマリフアナ中毒に、合法化でペットの被害増大 米・カナダ調査

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マリフアナ入りのチョコレート。米国やカナダで、マリフアナ製品を食べて具合が悪くなるペットが増えている/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

マリフアナ入りのチョコレート。米国やカナダで、マリフアナ製品を食べて具合が悪くなるペットが増えている/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

(CNN) マリフアナが合法化されているカナダや米国で、マリフアナ製品を食べて具合が悪くなるペットが増えている実態が、獣医師の調査で明らかになった。犬が死に至った症例も報告されている。

この調査結果は20日の米科学誌プロスワンに発表された。

それによると、マリフアナ中毒の症状は犬に最も多く発生していたが、猫、イグアナ、フェレット、馬、オウムもマリフアナの幻覚作用の犠牲になっていた。

論文を発表したカナダ・ゲルフ大学オンタリオ獣医学校のジブラン・コーカー准教授によると、中毒被害はほとんどの場合、食用大麻やマリフアナたばこの吸い殻、乾燥大麻をペットが食べてしまったことが原因だった。

北米獣医師学会のダナ・バーブル氏は、人間に比べて体の小さい動物がマリフアナを摂取すれば、はるかに強い作用を引き起こすと指摘。「犬や猫はなぜそんな感覚になるのか分からないまま、方向感覚の喪失や苦痛、不安の症状に見舞われる」と話す。

食用大麻はチョコレート味やフルーツ味の製品も多く、犬や猫が食べれば二重の危険を伴うと同氏は言う。チョコレート、ブドウ、レーズン、かんきつ類、さらにはマリフアナグミに使われる甘味料のキシリトールは、犬や猫にとっては毒になる。

今回の調査はカナダと米国の獣医師を対象に実施。大麻中毒の症例に対応した経験について尋ねた結果、症例数の増加が報告された。

米国ではマリフアナ製品を合法化する州が増え、カナダでは2018年に大麻が合法化されている。これに伴い、ペットの症状の本当の理由を獣医師に打ち明ける飼い主が増えたことも、増加の一因かもしれないとコーカー氏は推測する。

ほとんどの飼い主は、うっかりしていてペットが食べてしまったと説明するという。「だが娯楽目的や医療目的で意図的に使用した可能性も排除できない」とコーカー氏は言い、犬や猫にマリフアナを与える動画がSNSに掲載されていると指摘した。

「医療目的でTHC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)をペットに与える飼い主もいるかもしれない。だがCBDが実際に効いている兆候はごくわずかしかない。それ以外はすべて馬鹿げている」と同氏は述べ、大麻由来医薬品をペットに使用するのは適切ではないと強調した。

ペットの一般的な中毒症状は、方向感覚の喪失、元気がない、ふらつきなどの異常な動き、心拍数の低下、尿失禁など。「どこにでもおしっこをするようになり、最後に光などに対する感覚が鋭敏になって、触れたり物音を聞いたりしただけで驚くようになる」(コーカー氏)

ほとんどのペットは入院して24~48時間で回復するが、犬16頭はマリフアナを食べた後に死んだと同氏は報告する。「その死が大麻に関連しているのか、それとも食用大麻に含まれるチョコレートなどの成分に関連しているのか、判断するのは難しい」とした。

バーブル氏は飼い主に対し、マリフアナ製品はペットが近づけない場所で厳重に保管する必要があると呼びかけている。

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