マスク義務付け無効の判決、司法省が不服として上訴 米

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米司法省が公共交通機関のマスク着用義務を違法とした連邦地裁の判決を不服として上訴/AFP via Getty Images

米司法省が公共交通機関のマスク着用義務を違法とした連邦地裁の判決を不服として上訴/AFP via Getty Images

(CNN) 米司法省は20日、公共交通機関のマスク義務付けを違法とした連邦地裁の判断を不服として上訴した。

米疾病対策センター(CDC)は声明を発表し、現時点では引き続き、屋内の公共交通機関でのマスク義務付けは公衆衛生のために必要だと判断していると説明。今後も公衆衛生の状況を注視して命令の継続が必要かどうかを判断するとした上で、「これは合法的な命令であり、公衆衛生を守ることはCDCの法的権限の範囲内だと確信する」と強調した。

18日の判決は、米政府や航空業界、各地の運輸交通局の不意を突く内容だった。判決を受けて航空会社や公共交通機関の多くが義務付けの解除を決めているが、司法省は上訴審で義務付けの延長を認めるよう求めている。

ただし司法省は、マスク義務付けの再導入を目的とする地裁命令の差し止めまでは請求しなかった。急を要する状況の場合、一般的には差し止め請求が行われる。

これは上訴の重点が、新型コロナウイルスの現在の状況よりも、今後に備えてCDCの権限を保つことの方にあることを物語る。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は20日、公衆衛生に関するCDCの権限を保つためには上訴が重要だとCNNに語り、「公衆衛生の専門家が今後も必要に応じて確実に対策を講じられるようにしたい」と述べた。

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