前澤友作さん、宇宙旅行に出発へ ISSに自費滞在
ニューヨーク(CNN Business) 日本の億万長者、前澤友作さんがロシア製の宇宙船「ソユーズ」に搭乗し、現地時間の8日午前、宇宙旅行に出発する。観光客が自費で国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するのは約10年ぶり。
ソユーズロケットはカザフスタンにあるロシアの宇宙船基地から打ち上げられ、約6時間後にISSにドッキングする。
前澤さんはISSに12日間滞在予定。船長はロシアのベテラン宇宙飛行士、アレクサンダー・ミシュルキンさんが務め、前澤さんの制作アシスタント、平野陽三さんも同行して、ISS滞在中の前澤さんの姿などを撮影する。
衣料品通販サイト「ゾゾタウン」で富を築いた前澤さんが、今回の宇宙旅行のために支払った金額は不明。前澤さんの今回の旅行や2000年代のISS観光旅行を手配したスペース・アドベンチャーズは料金を公表していない。同社のトム・シェリー社長がCNN Businessに明らかにしたところによれば、過去のISS旅行代金は2000万~4000万ドル(約23億~45億円)だった。
ただ、現在の市場価格は5000万~6000万ドルになるだろうとシェリー社長は言い添えた。
前澤さんと平野さんは今回のフライトのために3カ月の訓練を受けていた。前澤さんは回転する椅子に乗る姿をSNSに投稿し、英語で「ほとんど拷問みたい」とツイートしていた。
【11 days until Launch】
— Yusaku Maezawa (MZ) (@yousuckMZ) November 27, 2021
Unusual training in Russia ③
The spinning chair - almost feels like torture. Some cosmonauts say it’s necessary, some say it’s not. Either way, it’s the hardest training ever done.
※Warning: eyes will be spinning just by watching#MZJourneytoSpace pic.twitter.com/ARzh7yaXXk
前澤さんと平野さん、ミシュルキン宇宙飛行士は、同じソユーズ宇宙船で19日にISSから帰還予定。計画通りにいけば、ソユーズの通常の手順に従って、カザフスタンにパラシュートで着地する。