「奇妙」が支配する世界、海のトワイライトゾーンの謎に迫る

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小型で半透明の甲殻類動物フロニマ。サルパと呼ばれるゼラチン質の動物プランクトンをえさとする/Paul Caiger/Woods Hole Oceanographic Institution
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小型で半透明の甲殻類動物フロニマ。サルパと呼ばれるゼラチン質の動物プランクトンをえさとする/Paul Caiger/Woods Hole Oceanographic Institution

(CNN) 海底ほど深くない水面下約200~1000メートルに存在する海のトワイライトゾーン(正式には中深層と呼ばれる)には、アンコウ、コウモリダコ、さらに豆電球のような形のクダクラゲなど、さまざまな種が生息する。

ここは「奇妙」が支配する世界だ。暗闇の中では目は小さく、逆に歯は大きくなる。また多くの種が透明で、発光する生物も多い。深海のいたる所で目にするヨコエソは、人間の小指よりも小さい。

このトワイライトゾーンは調査が困難で、科学にも見過ごされることが多いが、新技術がその探査に一役買っており、研究者らはそこにどれだけの生物が存在するかの再評価を迫られている。研究者の間では、トライライトゾーンのバイオマス(生物量)は、以前考えられていた量の10倍、あるいは100倍の可能性もあると考えられている、と語るのは、米ウッズホール海洋研究所(WHOI)で研究主幹を務めるハイディ・ソシク氏だ。

しかし、1つ答えを見つけると、さらなる疑問がわいてくる。「今分かっていることは、我々がいかに無知かということだ」(ソシク氏)

今、この知識の探求は時間との闘いになっている。一部の科学者は、商業漁業の影響がこの生態系に及ぶ可能性を懸念しているのだ。

「我々はトワイライトゾーンの非常に基本的なことすら把握できていない」とソシク氏は指摘する。その中には、一部の種の寿命や、成長、生殖までどのくらいの期間を要するかなどが含まれる。ライフサイクルを把握しなければ、魚たちを持続的に捕獲する方法を見出すことはできない。

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