環境にやさしく費用も安い、樹木葬への関心高まる 英国

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環境を損なわず遺体を埋葬、英国にみる「自然葬」の取り組み

(CNN) 墓地の若いトネリコの木々の下には掘ったばかりの穴があり、そこに埋葬される棺(ひつぎ)を待っている。その横には全てわらで束ねた花束が置いてある。

葬儀の参列者らが抱えている棺は、その土地に生えている柳の木で作られている。この場所に埋葬する物は全て天然素材で作られ、有機分解が可能でなければならないという要件を満たしている。

「地球に害を与えるのではなく、地球のためになる方法で埋葬される機会を人々に提供したかった」と語るのは、チャールズ・ロイデン牧師だ。

ロイデン牧師は、ロンドンの北約100キロに位置するベッドフォードシャーにあるこの墓地を設立したセントオールバンズ・ウッドランド・ベリアル・トラストの創設者の1人だ。

樹木葬は、環境を損なうことなく、可能な限り自然な方法で遺体を埋葬する「自然葬」や「緑の埋葬」の一種で、棺や故人の衣服は天然素材で作られていなければならず、遺体の防腐処理もしてはならない。遺灰を埋葬する場合も、生物分解性の骨つぼに入れる必要がある。

樹木葬は今、英国中で爆発的人気を得ている。

「英国は、自然葬を目指す世界的な動きをリードしており、今や自然葬はかなり一般化している」と語るのは、死や死別に関する助言を行っている慈善団体、ナチュラル・デス・センターのマネジャーを務めるロージー・インマン・クック氏だ。

インマン・クック氏によると、現在、英国には300カ所以上の自然埋葬地があるが、これまで自然葬を選択した人数に関する統計は取られていないという。

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