青銅器時代の石版、欧州最古の地図と判明

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線やモチーフが刻まれた青銅器時代の石版が欧州最古の地図だったと判明した/From Bournemouth University

線やモチーフが刻まれた青銅器時代の石版が欧州最古の地図だったと判明した/From Bournemouth University

(CNN) フランスなどの研究チームは8日までに、精緻(せいち)な線やモチーフが刻まれた青銅器時代の石版について、欧州最古の地図と判明したと明らかにした。

この石版は「サン・ベレクの石版」と呼ばれ、1900年に見つかったものの、その後は1世紀近く忘れられていた。研究チームは今回、高精度の3D調査や写真測量を駆使して再調査を行った。

調査に当たった仏国立予防考古学研究所(INRAP)、英ボーンマス大、仏国立科学研究センター(CNRS)、仏西ブルターニュ大の研究チームによると、その結果、存在が知られている欧州内の土地についての最も古い地図表現であることが判明したという。

この石版は数奇な運命をたどってきた。出土場所は西ブルターニュの埋葬塚。専門家によると、初期青銅器時代の末期(紀元前1900~1640年)の時期に、遺体を収容する棺(ひつぎ)のような箱の壁の一部として再利用されたとみられている。発掘時には既に破損し、上半分が欠けた状態だった。

1900年に私設博物館に移された後、90年代までサン・ジェルマン・アン・レー城内の考古学博物館で保管され、2014年になって同博物館の地下室で再び発見された。

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