ミツバチ、動物のふんで外敵を「撃退」

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ミツバチが動物のふんを巣の入り口の周りに置いて外敵に対抗していることが分かった/David Silverman/Getty Images Europe/Getty Images

ミツバチが動物のふんを巣の入り口の周りに置いて外敵に対抗していることが分かった/David Silverman/Getty Images Europe/Getty Images

(CNN) ミツバチが外敵を防ぐために動物のふんを利用していることがわかった。カナダ・ゲルフ大学の研究チームが調査結果を米科学誌プロスワンで発表した。

研究チームはベトナムのミツバチが動物のふんを集め、巣の入り口の周囲に配置することを発見した。オオスズメバチが巣に侵入することを防ぐ狙いがある。

働きバチは、肥しの山や鶏舎からふんを集めていた。せっけんかすや、人間のおしっこを使ったこともあったという。

研究チームは8月、72の養蜂家を調査した。8月はオオスズメバチによる襲撃が多い時期だ。

5つの養蜂家はセイヨウミツバチを飼っており、こちらの巣には、ふんの山はみられなかった。

しかし、67の養蜂家はトウヨウミツバチを飼っており、このうち63カ所で巣の前にふんが確認された。養蜂家が保有するコロニーの中央値は15個で、平均して74%のコロニーでふんが見られたとの報告があった。ふんの山が築かれるのはオオスズメバチによる襲撃の後のようで、研究チームは、ふんの設置について、攻撃への反応だとみている。

これは奏功しているようで、研究チームは、ふんを設置することで襲撃の危険性が下がっていることを発見した。

トウヨウスズメバチが自分たちを守るためにふんを利用していることを報告したものとしては初めての研究となる。

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