高速道路をまたぐ動物のための架け橋、鹿や熊が渡る様子を確認 米ユタ州

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高速道路の陸橋、野生動物が使って目的達成

(CNN) 山間部を走る高速道路で野生生物が車にはねられる事故を減らそうと、米ユタ州の野生生物保護当局が設置した高架橋を動物たちが渡る様子が確認され、関係者を沸かせている。

州間高速道路80号線の上をまたぐ同州パーリーズキャニオンの高架橋は、道路に迷い出た動物が車にはねられる事故を減らす目的で、2018年に架けられた。

当局はこのほど、ヘラジカ、ヤマアラシ、シカ、さらにはクマまでが、この橋を使って道路の上を横断する様子をとらえた映像をフェイスブックで公開し、「うまくいった!」と報告した。

投稿では、「パーリーズキャニオンの高架橋を見守ってくれたユタ州運輸局とユタ州立大学に感謝する。見ての通り、この高架橋は2年目で成功を収め、交通量の多い州間高速道路80号線をまたいで移動する野生生物を守り、車の安全を高める役にも立っている」と伝えている。

橋の上には岩石や丸木などが置かれている/Utah Division of Wildlife Resources
橋の上には岩石や丸木などが置かれている/Utah Division of Wildlife Resources

高速道路の6車線をまたいで架けられた高架橋の上には、動物たちが安心できるよう、岩石や丸木などが配置された。

しかし野生生物になれてもらうには時間がかかることから、これほど早く成果が出るとは思っていなかったという。昨年の時点でユタ州運輸局広報は、使ってもらえるまでには何年もかかるだろうとの見通しを示していた。

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