ハイキング中に遭遇したクマが少年を「追跡」、動画が話題 イタリア
ローマ(CNN) イタリアの家族が山地でハイキングを楽しんでいる際に少年がクマに遭遇し、クマが少年の後ろを付いてくる動画が撮影され話題となっている。
動画には、アレッサンドロくん(12)がイタリア北部トレンティーノで、義父のロリス・カリアーリさんに向かってゆっくりと歩く後ろで、クマが付いてきている様子が捉えられている。
カリアーリさんはアレッサンドロくんを前へ進ませようと、「来い、来い、アレ」と呼び掛けている。
動画を撮影したカリアーリさんはCNNの取材に対し、自宅近くにある山に家族約6人で遠足に出かけたと振り返った。
アレッサンドロくんは茂みの中で松ぼっくりを拾っていたが、そこにクマが寝ていたのではないかという。
アレッサンドロくんは動物が好きで、特にクマはお気に入りだという。アレッサンドロくんはクマを見つけるとカリアーリさんにクマを背にして写真を撮るよう頼んだ。
カリアーリさんはクマが動いているのに気づき、アレッサンドロくんにゆっくり歩くように伝えた。写真は撮るから動くように言ったという。「最初は心配だったが、クマはおびえている様子ではなく、活発でもなかったため、落ち着きを取り戻した」
ただし、アレッサンドロくんの母親や祖母は驚いて叫び声をあげた。一方、アレッサンドロくんはリラックスした様子で、「とてもいけてる」としゃべっている声も聞こえる。
1カ月ほど前にユーチューブでクマと遭遇した際にすべきことという動画を視聴しており、カリアーリさんによれば、アレッサンドロくんは「準備ができていた」。
最終的にクマは興味を失ったようで、その場からいなくなった。そして、アレッサンドロくんはカリアーリさんに「写真は撮れた?」と尋ねていた。