1億年前のサハラ砂漠、史上最も危険な場所? 大型肉食恐竜が密集

1億年前のサハラ砂漠は大型の肉食恐竜がひしめく地球上で最も危険な場所だったという/Courtesy Davide Bonadonna

1億年前のサハラ砂漠は大型の肉食恐竜がひしめく地球上で最も危険な場所だったという/Courtesy Davide Bonadonna

(CNN) 約1億年前のサハラ砂漠の一部は、大型の肉食恐竜が類をみない密度で生息し、おそらく地球の歴史上、最も危険な場所だった――。化石の分析によるそんな研究結果が専門誌に発表された。

化石の発掘現場はモロッコ南東部にあるケムケム地層。アルジェリアとの国境に近く、白亜紀にさかのぼる岩層が残っている。

分析の結果、この地域には大型の肉食恐竜や、空を飛ぶ肉食の爬虫(はちゅう)類、クロコダイルに似た捕食生物が共に生息していたことが判明。当時は砂漠ではなく川で、大型の魚類も集まっていた。

これらの生物が地球を闊歩(かっぽ)していたのは、初期人類が登場する9500万年あまり前のことだが、筆頭著者の古生物学者ニザル・イブラヒム氏は「タイムマシンでこの場所を訪れることができたとしても、たぶん命は長く続かないだろう」と語る。

イブラヒム氏はCNNの取材に、ケムケムの生態系は「生態学的にいって非常に謎めいている」と指摘。生態系では通常、草食動物の数が肉食獣を上回り、大小さまざまな肉食動物のうち大型の1種類が支配的な地位を確立するのが普通だ。

Courtesy Davide Bonadonna
Courtesy Davide Bonadonna

ところがケムケムでは、肉食動物の化石の方が草食恐竜よりも多く、肉食動物の内訳をみても、カルカロドントサウルスやデルタドロメウスなど、ティラノサウルス・レックス(Tレックス)並みの巨大恐竜が共に生息していた。

ケムケムの大型肉食獣が共食いしていた可能性は低い。当時は「車並みのサイズ」のシーラカンスのほか、体長約7.6メートルに達するノコギリザメも生息しており、イブラヒム氏によると、こうした豊富な巨大魚を餌にしていたと見るのが現実的だという。

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