戦闘機から誤って「緊急脱出」、遊覧飛行中の男性 仏

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男性はドイツ国境近くの地面に着地した/Bureau of Enquiry and Analysis for Civil Aviation Safety

男性はドイツ国境近くの地面に着地した/Bureau of Enquiry and Analysis for Civil Aviation Safety

(CNN) フランスで先ごろ、従業員からのサプライズプレゼントで戦闘機に搭乗することになった64歳の会社経営者の男性が飛行中に誤って緊急脱出装置を作動させ、上空2500フィート(約762メートル)でコックピットから放り出される出来事があった。

予期せぬ搭乗体験での緊張感からパニックに陥った結果の行動とみられる。男性はパラシュートにぶら下がった状態で地面に落下したが、幸いにも重い傷を負う事態には至らなかった。

従業員らは男性のために、仏北東部の飛行場での戦闘機による遊覧飛行を企画。仏政府機関の報告によると、その時になって初めて自身が戦闘機に乗ることを知らされた男性は極度の緊張を感じ始めていたという。

調べたところ、男性は戦闘機に乗りたいという希望を誰かに伝えたことは一度もなく、軍用機に搭乗した経験があるわけでもなかった。

身につけていた腕時計の計測装置の記録によれば、飛行前の男性の脈拍は1分間に136~142回と「頻脈(ひんみゃく)」の状態にあったという。

それでも男性は仏軍が使用する戦闘機「ラファールB」の訓練飛行に搭乗者として参加した。同機の最高速度は時速1400キロ近くに達する。

飛行中、戦闘機のパイロットが上空762メートルからさらに高度を上げようとしたところ、パニック状態になった男性は緊急脱出装置のスイッチに手をかけ、装置の働きによってコックピットから空中に放り出された。かぶっていたヘルメットはその時の勢いで飛ばされてしまったという。

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