脳卒中や心臓発作、再発リスクも「ウエスト」が鍵 新研究

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脳卒中などの再発リスクにウエストのサイズとの強いつながりが認められたという/Suzanne Tucker/Shutterstock

脳卒中などの再発リスクにウエストのサイズとの強いつながりが認められたという/Suzanne Tucker/Shutterstock

(CNN) 脳卒中や心臓発作を経験した患者が再発するリスクは、ウエストのサイズと強いつながりがあるとの研究結果が発表された。

スウェーデン・カロリンスカ研究所のチームが、心臓病予防の専門誌EJPCの最新号に発表した。

腹部に脂肪がついていると、たとえほかの部分がやせ型でも脳卒中や心臓病のリスクが増大することは、これまでの研究でも知られてきた。だが再発リスクの増大にもつながるという報告は初めてとされる。

研究チームは脳卒中と心臓発作を経験したスウェーデン人の男女2万2000人余りを4年近く追跡。男性のうち1232人(7.3%)、女性のうち469人(7.9%)が血栓による2度目の発作を起こした。

その中で男性患者の78%、女性患者の90%は、ウエストが男性94センチ、女性80センチの基準を超える「腹部肥満」だった。

この関係は喫煙や糖尿病、高血圧、体格指数(BMI)、予防療法など、ほかのリスク要因にかかわらず成立していたという。

ただし研究の対象者は男女比が3対1で、再発リスクとウエストとの相関関係は男性のほうが直線的だった。一方で女性は、ウエストが80センチを超えたあたりでリスクが最小になる「U字型」を示した。

チームはこの違いについて、男性の腹部には動脈硬化の危険因子となる内臓脂肪がたまりやすいのに対し、女性の腹部脂肪は比較的無害な皮下脂肪であることが多いためとの見方を示す。

チームによると、ウエストを引き締めるには健康的な食生活と定期的な運動が重要。ウォーキングや筋トレが効果的とされる一方、腹筋運動では内臓脂肪にアプローチできないという。

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