豪南東部の森林火災、「未曽有」の規模に 消防士1千人動員

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ニューサウスウェールズ州ハリントンで上空から放水するヘリコプター=8日/SHANE CHALKER/EPA-EFE/Shutterstock

ニューサウスウェールズ州ハリントンで上空から放水するヘリコプター=8日/SHANE CHALKER/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州で発生中の森林火災が「未曽有」の規模に達している。これまでに非常事態レベルの火災17件が発生し、消防士1000人以上が動員された。州消防当局によると、同レベルの火災の同時発生件数としては同州で過去最多。

ソーシャルメディアには空がオレンジ色に染まった画像や、地域全体が厚い煙に覆われる様子を写した画像が投稿された。

州消防当局によると、8日午後5時半の時点で96件の森林火災が発生。うち57件が制御不能な状態だという。

消防当局はツイッターで「現場付近にいれば命に危険が及ぶ。自分の命を守るための行動を取る必要がある」と呼び掛けた。

CNN系列局ナインニュースによると、最も影響が大きい地域はテンターフィールド、アーミデール、クラレンスバレー、ポートマッコーリ―、ナンブッカ、ケンプシーなど。

火勢が激しいことから主要道路や幹線道路は閉鎖され、自動車利用者には不要不急の移動を避けるよう指示が出た。学校は少なくとも5校が休校となっている。

消防当局は火災による火災積雲も発達していると警告。降雨はないが落雷の危険があるので近づかないよう呼び掛けている。

消防当局トップは8日の会見で、「非常警報レベルの火事が17件も同時発生するのは州で前例がない」と指摘。複数の地域が影響を受けたとの報告が寄せられ、負傷者や建物損壊などの情報もあると明らかにした。

隣接するクイーンズランド州でも約50件の森林火災が発生している。

クイーンズランド、ニューサウスウェールズ両州では春と初夏に森林火災が発生しやすい。同トップは、干ばつに見舞われた地域で高温、乾燥、強風の条件がそろったことが、火勢の強さや延焼予測の困難さにつながっていると指摘した。

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