まるでスパイダーマン、バルコニーにぶら下がる男児を建物よじ登り救出 仏

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まるでスパイダーマン、壁を登って男の子を救出

(CNN) フランスのパリでこのほど、アパートの4階のバルコニーにぶら下がったまま動けなくなった男の子に気が付いた青年が、地上から建物外壁の手すりをつかんでよじ登り、無事に救出する出来事があった。

米スーパーヒーロー映画「スパイダーマン」を彷彿(ほうふつ)させる電光石火の救出劇に、様子を見守っていた人たちからは歓喜の声が上がった。

救急隊の到着を待つことなく1分とかからず男の子を助けたのは、アフリカのマリ出身のマムドゥ・ガッサマさん(22)。救出後、CNN系列局のBFMTVに語ったところによると、当時はアパートの近くのレストランにいた。サッカーの試合を見ていたが、男の子のことで騒ぎが起きているのに気付いたという。

ガッサマさんは「子どもが好きだから、目の前であの子がけがをするのを見たくなかった。駆け出して、助ける方法を探った。ありがたいことに、建物の正面をよじ登ってバルコニーまでたどり着くことができた」と振り返った。

救出の様子を撮影した動画がSNSに公開されると、政治家などからもガッサマさんの勇敢さを称賛する声が相次いだ。

パリのイダルゴ市長は27日、ツイッターでガッサマさんに言及。本人に電話して感謝の言葉を述べたことを明らかにしたほか、数カ月前にマリからやってきたばかりのガッサマさんがフランスでの生活になじめるよう、市として支援していく考えを伝えたと書き込んだ。

またBFMTVによると、マクロン大統領もガッサマさんに直接謝意を表明するため、28日にエリゼ宮(大統領府)へ招待しているという。

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