スペース・スイーパーズは宇宙の掃除人、磁石を使ってデブリ退治

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宇宙ごみの除去に向けて、さまざまな方法が提案されている

宇宙ごみの除去に向けて、さまざまな方法が提案されている

米航空宇宙局(NASA)とESAは長年、使われなくなった物体に接近してこれを捕獲し、安全に軌道から外す技術を研究してきた。捕獲技術には網やロボットアーム、銛(もり)などが提案されている。

日本人2人目の女性宇宙飛行士、山崎直子氏は2010年に国際宇宙ステーション(ISS)に向かった際、宇宙ごみのリスクをじかに経験した。

同氏は「任務中にスペースシャトルの窓に小さな亀裂が入っているのを発見した」「大気圏再突入の際に問題にならないか確かめてもらうため、写真を撮って管制室に送った」と話す。

幸い亀裂は1インチ(約2.5センチ)以下で危険性はなかったが、より大きな宇宙ごみであれば壊滅的な被害をもたらす恐れもあった。このような事態を避けるため、ISSはわずかに自身の軌道をずらして他の物体との衝突の可能性を回避する「ゴミ回避機動」の機能が備わる。

こうした対応が可能なのは、物体の大きさが10センチ以上で地球上から探知できる場合のみだ。回避する時間がないときは、乗組員は宇宙船ソユーズに逃げる対応をとる。

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