3日で痩せる? 人気の「軍隊ダイエット」を検証<3> 虚偽情報が広まる理由

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ダイエットに関する誤った情報の広がりに専門家は警戒感を強めている

ダイエットに関する誤った情報の広がりに専門家は警戒感を強めている

(CNN) 3日間のプログラムで体重を落とせるという「軍隊ダイエット」。前回までの連載で厳しいカロリー制限の具体例を示しつつ、科学的な裏付けを持たないこうした手法について、心身の健康に悪影響を及ぼすとして専門家が警鐘を鳴らしていることも明らかにしてきた。

前回「3日で痩せる? 人気の『軍隊ダイエット』を検証<2> 専門家からは懸念の声」はこちら

軍隊ダイエットに限らず、食生活や減量についての誤った情報が拡散する背景にはどんな事情があるのだろうか。

偽ニュースに関する新刊書の編集者、ブライアン・サウスウェル氏は、米国では虚偽情報の慎重な選別を行う仕組みがないと指摘する。

さらに、体重の減量や維持に関し、いまだ「完璧な」解決策が科学的に存在しないことも影響しているという。これが誤誘導の温床となっている。

だがそもそも、我々の多くがだまされてしまうのはなぜだろうか。

サウスウェル氏によると、偽情報に出会ったときに一部の人がうそを検知できないのは、脳のデータ処理方法に関する現在の科学的知見で説明できる。脳は情報を受け取った際、良いものと悪いものを選別する代わりに、まず全てを受け入れる。その後に脳の別の部分で真偽の判定が行われるという。

このため長時間にわたり情報を信用した末に疲れたり、他のことに気を取られたりすると、だまされてしまう。最初は懐疑的であっても調べるのを怠り、「うまくいくかもしれない。これが解決策だ」と考えてしまうのだという。

発見した情報をソーシャルメディア上で友人や恋人と共有する人が多いことも、誤った情報の拡散につながっている。

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