ヒトラーの電話機、競売へ 命令伝達に利用

同じく地下壕内に残されていた犬をかたどった磁器

同じく地下壕内に残されていた犬をかたどった磁器

ラルフ氏は、旧ソ連軍が攻略していたベルリンで同国軍との接触を図る任務を遂行していた。旧ソ連関係者以外では、ヒトラーの地下壕に足を踏み入れた初の人物とも考えられている。ラナルフ氏によると、父親は地下壕内にはまだ人間の焼死体の臭いが漂っていたと振り返っていたという。

旧ソ連関係者はラルフ氏に最初、ヒトラー夫人だったエバ・ブラウンの自室にあった黒色の電話機を提供したが、同氏は好きな色だとしてヒトラーのベッドそばにあった赤色の電話機を選んだという。

同氏は1945年5月18日付で夫人に手紙を送っているが、この電話機には触れていなかった。英国軍ではドイツ人からの略奪行為が判明した場合、軍法会議に処される規定があった。

ラルフ氏はその後、電話機と同じく地下壕内で見付けた犬をかたどった磁器をスーツケースに忍ばせてイングランド西部デボンに戻っていた。磁器はダッハウ強制収容所の収容者がつくったもので、ナチス・ドイツの親衛隊隊長だったヒムラーがヒトラーに贈呈した可能性がある。この磁器も同じく競売に出される。

同社は、競売での電話機の落札価格は20万〜30万ドル(約2260万〜3390万円)、磁器は2万5000〜3万5000ドルを予想している。ラナルフ氏は、個人収集家より博物館などによる落札を期待。「電話機などが再び隠されるようなことになって欲しくない。世界に戦争の恐怖を思い出させ続けるものであって欲しい」と望んでいる。

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