宇宙飛行士の腰痛、原因は筋肉の萎縮か 米研究チーム

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各国の飛行士が長期間滞在する国際宇宙ステーション(ISS)

各国の飛行士が長期間滞在する国際宇宙ステーション(ISS)

研究チームを率いたUCSDの整形外科准教授、ダグラス・チャン博士によると、宇宙飛行で腰痛が起きる仕組みを探った研究はこれが初めてだという。

これまで腰痛の原因として注目されていたのは、背骨を構成する「椎体(ついたい)」の間で衝撃を吸収するクッションの役割を果たす椎間板という組織だ。

しかし、ISSに4~7カ月間滞在した飛行士6人についてチームが調べたところ、椎間板にはほとんど変化が起きていないことが分かった。一方で、背骨の下半分に当たる腰椎(ようつい)を支える筋肉組織が大幅に衰え、萎縮していた。地球上ではこの筋肉が重力に逆らって姿勢を保ったリ、歩いたり腕を動かしたりするのに使われ、椎間板や靭帯(じんたい)を保護する働きもしている。

宇宙空間では背骨に重力がかからないため、通常のカーブがなくなってまっすぐに伸びる。かがんだり腰を使って動いたりすることがないため、筋肉を使わないまま過ごすことになる。腰にギブスを着けて数カ月間過ごすのと同じような状態になり、結果として痛みやこわばりが起きると、チャン博士は説明する。

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