水中のロストワールド、固有種の化石が大量に マダガスカル

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個々の動物の化石がこれほど1カ所にまとまって見つかるのも異例だという。化石は骨がばらばらになって散乱しているのが普通で、それを寄せ集めて組み合わせるジグソーパズルのような作業が必要になると同氏は指摘する。

アニメ映画「マダガスカル」で人気者になったネコのような肉食動物「フォッサ」の化石も2体が折り重なるようにして見つかった。この2匹は巣の中にいたところを洪水か何かに襲われて、同時に死んだらしいとローゼンバーガー氏は推定する。

マダガスカル島に人類が住むようになったのは紀元前500年ごろ。その頃まではまだ、こうした固有種が生息していた痕跡があるという。

しかし人間はネズミやジャコウネコなどの外来種も持ち込んだ。マダガスカルの固有種が絶滅した原因は不明だが、人間が与えた影響は大きいと研究チームは見る。「人間が狩猟を行ったり、牧畜を持ち込んだり焼畑を行ったりしたために、生息環境が変わった可能性もある」とゴドフリー氏。

化石を回収して調べれば、固有種が絶滅した原因もいずれ解明できるかもしれないと研究チームは予想している。

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