バーの客がチップ10万円、「愛犬の手術代に」 米

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手術前のタッカー。抱きしめているのはサミットさんの息子

手術前のタッカー。抱きしめているのはサミットさんの息子

(CNN) 米ニュージャージー州のホテルのバーで、客がバーテンダーの愛犬の手術のために、1000ドル(約10万円)のチップを払っていく出来事があった。

クリスティーナ・サミットさん(37)は同州クリントンのホテルで働く傍ら、ボランティアで犬の保護活動に取り組み、これまで多くの動物の里親探しに奔走してきた。2011年には自らグレートデンとラブラドル犬の雑種を引き取り、「タッカー」と名付けて自分の子ども同様に育てていた。

イースター前日の19日、バーを訪れた男女の客と雑談しているうちに飼い犬の話になった。実はこの日、タッカーがプラスチックのボールを飲み込んで病院で緊急手術を受けたばかりだった。

サミットさんは男性客に尋ねられ、手術代が推定2700ドル(約27万円)かかることも打ち明けた。ホテルでフルタイムの調理人とバーテンダーの仕事を掛け持ちしながら週2回は地元の食品店でアルバイトして生計を立てる生活。それでも愛犬のためならどんなことでもするつもりだった。

飲食を終えた男女の会計は合計で80ドル。男性はレシートを渡されると、飲食代に加えてチップの欄に「1000ドル」(約10万円)と書き込んだ。

驚いて「これは受け取れません」と断ろうとするサミットさんに男性は、タッカーの医療費に充ててほしいと告げた。

「私はただぼう然として、カップルを抱きしめた。2人は『タッカーのために祈っています』と言ってくれた」とサミットさんは振り返る。

サミットさんがフェイスブックでタッカーの写真を添えてこの経緯を紹介すると、世界中から反響があった。タッカーは無事退院して、回復に向かっているという。

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