アルゼンチン、通貨ペソを50%強切り下げ 緊急経済改革の一環

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店舗でペソの紙幣を受け取る従業員=9月26日、アルゼンチン・ブエノスアイレス/Erica Canepa/Bloomberg/Getty Images

店舗でペソの紙幣を受け取る従業員=9月26日、アルゼンチン・ブエノスアイレス/Erica Canepa/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 南米アルゼンチンのカプト経済相は12日、緊急経済対策の一環として、通貨ペソの為替レートを50%以上切り下げると発表した。

これで為替レートは対米ドルで1ドル=800ペソになる。切り下げ前は1ドル=365ペソだった。

アルゼンチンでは数日後にハビエル・ミレイ新大統領が就任予定。ミレイ氏は選挙戦で、経済立て直しのためにペソを廃止してドルに切り替えると公約していた。ペソは長年の間、厳格な資本規制によって人為的に支えられており、米ドルに対する価値は今年に入っておよそ52%下落していた。

カプト経済相は12日、ミレイ氏が選挙戦で使った「お金がない」という訴えを繰り返し、新規の公共事業の削減、1年以上有効な労働契約の更新打ち切り、エネルギーおよび交通機関に対する補助金の減額といった対策を打ち出した。

その上で、「今後数カ月は、特にインフレに関しては、一層悪いことになるだろう」と述べ、公共事業については「政治家や実業家のポケットに入りかねない事業のために払うお金はない」と言い切った。

国際通貨基金(IMF)は12日、カプト経済相の発言を受け、アルゼンチンの新たな経済対策を歓迎すると表明。「こうした大胆な行動の目的は、社会的弱者を守り、外国為替制度を安定させる形で財政を大幅に改善させることにある」と評価した。

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