ベトナムのEVメーカーが米ナスダック上場 時価総額で欧米の自動車大手超える

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米ロサンゼルスの店舗に並ぶベトナムのEVメーカー、ビンファストのモデル/Lisa Baertlein/Reuters

米ロサンゼルスの店舗に並ぶベトナムのEVメーカー、ビンファストのモデル/Lisa Baertlein/Reuters

香港(CNN) ベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファストが15日、米ナスダック市場に上場した。取引初日の終値で評価した時価総額は、独フォルクスワーゲン、米フォードなどの自動車大手を上回った。

ビンファストは米国での上場に向け、特別買収目的会社(SPAC)のブラック・スペード・アクイジションと合併していた。

1株当たり10ドル(約1455円)の評価額に対して22ドルの初値がつき、さらに上昇して37ドルで取引を終えた。

その結果、時価総額は850億ドル(約12兆4000億円)を超え、フォルクスワーゲンの697億ドル、フォードの480億ドルを大きく上回った。米国で上場したベトナム企業では最大規模の時価総額になった。

同社の株の99%は、親会社であるベトナム最大の財閥、ビングループの会長を兼ねる国内随一の富豪、ファム・ニャット・ブオン会長が、ビングループや関連会社を通じて保有している。ブオン氏の資産総額はこの日の株価上昇で約390億ドル膨らみ、推定約443億ドルになった。

ビンファストは2017年にビングループの子会社として設立された。EVのスポーツ用多目的車(SUV)やスクーター、バスを製造し、国内や北米で販売してきた。欧州進出にも意欲を示している。

国内での売れ行きは好調だが、今年から納車を始めた米国での評価は厳しく、赤字経営が続いている。

レ・ティ・トゥ・トゥイ最高経営責任者(CEO)は、同社の上場をきっかけに、ベトナム企業が世界市場に参入する機会が広がることを願っていると述べ、上場で調達した資金を事業の拡張にあてると表明した。

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