英がロシア制裁でダイヤの輸入禁止へ、EUも取引規制の方針

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(CNN) 英首相官邸は19日、ロシアに対する新たな制裁として同国産ダイヤモンドの輸入を禁止するとの声明を発表した。

同様にロシア産の銅、アルミニウムやニッケルの輸入も認めない。今回の制裁に必要な法律を今年後半に制定するとした。

首相官邸によると、ロシア産ダイヤモンドの輸出額は2021年、40億米ドル相当だった。

今回の制裁は広島で開催中の主要7カ国(G7)首脳会議をにらんだものともなっている。スナク英首相は「ロシアの脅威に直面するG7の団結は続き、ウクライナへの支援は強固であることを示す」と強調した。

一方、欧州連合(EU)のミシェル首脳会議常任議長も19日、EUはロシア産ダイヤモンドの取引を規制する方針を表明した。広島でのG7首脳会議への出席に合わせて述べた。

「ロシアのダイヤモンドは永遠ではない」とし、ロシアによる重要な輸出品を断ち切る努力は今後も維持すると強調した。

EU高官は先に、ロシア産ダイヤモンドの禁輸案は広島でのG7首脳会議でも取り上げられると確信していると述べていた。

同高官はただ、ダイヤモンドには商品となるまでの工程で様々な当事者が絡み、利害も大きい事情に言及。それだけに関係国との協力が求められるとし、ダイヤモンド産業で重要な役割を担うインドへの慎重な対応のあり方などに触れた。

G7の中では米国が既にロシア産ダイヤモンドの輸出規制を打ち出している。バイデン大統領は今年3月、産業用でないものの輸入などは禁じる大統領令を出していた。

世界最大のダイヤモンド採掘企業であるロシアのアルロサ社への打撃を直接狙った大統領令でもあった。同社はロシアによるダイヤモンド採鉱の9割を握り、ダイヤモンド産出では世界全体で28%の比率を占めている。

「英国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]