独首相と大手企業CEOが北京訪問、かつてないほど中国を必要とするドイツの実情

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今年1カ月にわたるロックダウン(都市封鎖)が行われた上海の超高層ビル群/CFOTO/Future Publishing/Getty Images

今年1カ月にわたるロックダウン(都市封鎖)が行われた上海の超高層ビル群/CFOTO/Future Publishing/Getty Images

ショルツ氏は同日の新聞への寄稿で、訪中を利用して「困難な課題に対処する」と説明。その中には「人権や政治的自由のほか、新疆ウイグル自治区に暮らす少数民族の権利の尊重」も含まれるとした。

また政府の報道官は先週、会見で広範な批判の声に応え、ドイツにとって最も重要な貿易相手との「関係を断ち切る」意図はないと明言した。

公式の統計によると、昨年中国は6年連続でドイツの最大の貿易相手国となった。対中国貿易額は2450億ユーロ(現在のレートで約35兆円)と、前年比で15%以上増加した。

一方で中国政府の導入する「ゼロコロナ」政策は、ドイツ企業にとって依然として最も深刻な課題となっている。中国のドイツ商工会議所のブテク会頭はCNN Businessの取材に答え、「各種の規制で経済成長が抑えつけられている。海外からの直接投資先としての中国の魅力にも重大な影響が及んでいる」と強調した。

それでもVWは今回の訪中に当たり、短い声明を発表。地政学や世界経済が一変する状況にあって同社のCEOが自ら現地で意見を交換する機会ととらえていると明かした。

中国は今年の1~9月期、VWの世界納車台数の40%を占めた。メルセデスなど他の自動車メーカーにとっても最大の市場となっている。

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