ロシア、ノルドストリーム通じたガス供給を無期限停止 欧州向け

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ドイツ北東部ルブミンにある「ノルドストリーム1」の施設/Lisi Niesner/Reuters

ドイツ北東部ルブミンにある「ノルドストリーム1」の施設/Lisi Niesner/Reuters

ロンドン(CNN Business) ロシア国営エネルギー企業ガスプロムは2日、欧州に天然ガスを送るパイプライン「ノルドストリーム1」について、圧縮機でオイル漏れが見つかったことを理由に、予定していた供給再開を行わないと明らかにした。ノルドストリーム1は保守点検を理由に8月31日から稼働が停止している。

ガスプロムは再開の時期を明らかにせず、「当該装置の運用の問題が解消されるまで、ノルドストリームパイプラインへのガス供給は完全に停止される」と述べた。

ノルドストリーム1はロシアの膨大な欧州向けガスを運ぶ重要な動脈となっており、昨年は欧州のロシア産ガス総輸入量の約35%を占めていた。

ノルドストリーム1は欧州最大の経済大国であるドイツに直接つながっている。ドイツは特に家庭や重工業で使う電力でロシア産ガスへの依存度が大きい。

だが、ロシアは2月下旬のウクライナ侵攻以来、エネルギーを巡り欧州と対立関係にある。

ノルドストリーム1の稼働停止延長が発表された2日には、主要7カ国(G7)がロシアの戦費調達能力の制限やインフレ抑制を目的に、ロシア産石油に価格上限を設けることで合意した。

ロシアは以前から、価格上限を導入する国に対しては石油輸出を禁止し報復すると示唆していた。

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