ウェンディーズのマスコットが白髪に、解雇されたキャスターに支持続々 カナダ

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ウェンディーズのカナダ法人が、白髪になったマスコットのプロフィル画像をSNSに掲載した/Wendy's Canada

ウェンディーズのカナダ法人が、白髪になったマスコットのプロフィル画像をSNSに掲載した/Wendy's Canada

ニューヨーク(CNN) ファストフード大手ウェンディーズのカナダ法人が、白髪になったマスコットのプロフィル画像をSNSに掲載した。全ては同国のベテランジャーナリストに対する支持表明だった。

新しいプロフィル画像は25日、ウェンディーズの公式ツイッターに掲載された。同社を象徴するマスコットの赤毛は、優しい色合いのグレーになっていた。投稿には「#LisaLaFlamme(リサ・ラフラム)」のハッシュタグを添え、星の絵文字を使って「髪の色に関係なく、スターはスターです」とコメント。この投稿は27日までに4万5000を超す「いいね」を獲得した

リサ・ラフラム氏はベルメディア勤続30年以上のベテラン記者で、過去11年は傘下のCTVのニュース番組の司会者を務めていたが、今月に入り、6月29日に解雇を通告されたことを明らかにしていた。

ラフラム氏は15日にツイッターに投稿した動画の中で、解雇通告は「不意打ち」だったと告白し、「自分の意思に反してCTVを離れることにひどく落胆している」と告白した。

ラフラム氏の雇用契約が更新されなかったというニュースは、カナダ国内で非難の的になった。解雇はラフラム氏が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の間に髪を金髪に染めるのをやめたことが主な原因だったとされている。「私は58歳。私たちの日常生活に影響を与えるニュースについて、もっと語る時間はたくさんあると思っていた」とラフラム氏は動画の中で振り返った。

一方、ベルメディアのミルコ・ビビック社長兼最高経営責任者(CEO)は声明を発表し、ラフラム氏の髪の色と同氏の解雇は無関係だと強調した。

地元紙の報道によると、ベルメディアのマイケル・メリング副社長はラフラム氏の髪の色をめぐり、「リサを白髪にさせる」ことを誰が許可したのかと発言したとされる。メリング氏はこの報道の後、休職中となった。メリング氏は今年1月、同社のニュース部門トップに就任。ラフラム氏に解雇を通告したのもメリング氏だった。

カナダでラフラム氏を支持しているのはウェンディーズだけにとどまらない。日用品大手ダブのカナダ法人は、ラフラム氏に直接言及はしていないものの、プロフィル写真を白髪にするようユーザーに呼びかけるキャンペーンを立ち上げ、女性が働きやすい職場を推進する団体に10万ドル(約1400万円)を寄付すると表明した。

米誌「スポーツ・イラストレーテッド」の水着特集アカウントは、億万長者イーロン・マスク氏の母、マイエ・マスク氏がやはり白髪で表紙を飾った今年の水着特集号の写真をリツイート。「女性が自分らしく自信を持って年を重ねることを支持して、ダブとともに白髪になります」とコメントしている。

ダブのカナダ法人は、ウェンディーズのツイートに「美しいですね、ウェンディー!」と返信し、「#KeepTheGrey(白髪のままで)」のハッシュタグを添えた。この投稿は27日までに約6000の「いいね」を獲得している。

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