カナダ国籍持つ中国人大富豪に禁錮13年、巨額の金融犯罪で 上海地裁

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香港の国際金融センターの外で書籍を読む肖建華氏=2013年12月撮影/Next Magazine/AP

香港の国際金融センターの外で書籍を読む肖建華氏=2013年12月撮影/Next Magazine/AP

香港(CNN) 5年前に香港のホテルから連れ去られ消息を絶ったカナダ国籍を持つ中国人の大富豪に対する裁判で、上海の裁判所は19日、禁錮13年の刑を言い渡した。

中国人富豪の肖建華被告と同被告の統括する企業は、公的預金の不正受け取りや違法な資金運用、贈収賄など巨額の金銭が絡む犯罪で有罪となった。上海市第1中級人民法院(地裁)が声明で明らかにした。

また肖被告と上記の企業に対し、それぞれ650万元(約1億3000万円)、550億元の罰金も科した。

裁判所は両者の犯罪行為について、「金融管理秩序に重大な打撃を与え、国家の金融の安全を深刻な危険にさらした」としつつ、自ら出頭し、罪を認めるなどしたため本来より寛大な刑罰で済んだとの見解を示した。

肖被告は中国で最も裕福な富豪の一人だった。同氏の統括するトゥモロー・グループは巨大な持ち株会社で銀行や保険会社、不動産開発業者の株式を保有していた。中国の富を分析する胡潤研究院によれば、当時の肖被告の純資産は60億ドル(約8200億円)で同院の2016年の長者番付で32位。

中国で最も有力な部類の政治家の家系と緊密な関係にあったことで知られる肖被告は17年、中国の治安要員によって香港のフォーシーズンズ・ホテルの自室から連れ出され、中国本土に連行された後消息を絶っていた。

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