英国の物価上昇率、7月は40年ぶりに10%を突破

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食品価格の伸びを主因として、英国の物価上昇率が40年ぶりに10%を超えた/Christopher Furlong/Getty Images

食品価格の伸びを主因として、英国の物価上昇率が40年ぶりに10%を超えた/Christopher Furlong/Getty Images

(CNN Business) 英統計局(ONS)が17日に発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比10.1%の上昇で、1982年から40年ぶりに伸び率が10%を突破したことが分かった。

CPIの上昇率は6月の9.4%を超え、ロイター通信が調査した専門家らの予想を上回った。

7月は食品価格が前年同月比12.7%の上昇率に達したことが最大の要因とされる。中でもパンやシリアル、乳製品、卵が高くなり、特にチェダーチーズとヨーグルトは大幅に値上がりした。

6月からのCPI上昇率は昨年ゼロだったのに対し、今年は0.6%だった。ガソリン価格や航空運賃の値上がりも影響している。

イングランド銀行(中央銀行)は7月に27年ぶりの大幅な利上げを発表したが、さらに追加利上げへの圧力が続く見通し。一方で家計への圧迫が目立ち、英国経済がすでにリセッション(景気後退)入りしたとの見方もある。

ONSが16日に発表した4~6月の賃金上昇率は4.7%で、インフレ調整後は3%減と、統計開始からの20年あまりで最大の下落幅を記録した。

ロシアによるウクライナ侵攻で悪化したエネルギー価格の高騰を背景に、インフレは年末にかけてさらに進むことが予想されている。

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