カンタス航空、国内線にエアバス機導入へ ボーイングに痛手

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中国遼寧省の工場でエアバスA220の部品組み立てに従事する作業員/Visual China Group/Getty Images

中国遼寧省の工場でエアバスA220の部品組み立てに従事する作業員/Visual China Group/Getty Images

ニューデリー(CNN Business) オーストラリアのカンタス航空は23日までに、国内線に新たに投入する機材として欧州エアバス・インダストリーのA321XLR型機の20機、A220型機の20機を選ぶ方針を明らかにした。

今後10年間にわたりさらに94機を追加発注出来る権利も持つとした。今回の選択は取締役会の承認待ちだが、同航空は来年6月までの最終決定を見込んでいる。

機材の引き渡しは2023年半ばまでに開始され、その後の10年間内に続く見通し。国内線に現在就航させている米ボーイング社製の737―800型機や717型機は徐々に退役させていく方針。

カンタス航空の今回のエアバス機導入はボーイング社にとって大きな痛手ともなる。同航空は近年、ボーイング社の機材離れを進め、世界最長の旅客機路線の飛行ではエアバス製の機種も選んでいた。

カンタス航空のアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は声明で、今回の選定は非常に難しかったと説明。安全性、性能や排出ガスの削減に関する同社の要望事項への選択肢を検討した末での結論などとした。

ボーイング社は稼ぎ頭でもあった737MAX型機が近年、2度の墜落事故を起こして発注減少などの経営苦難に直面し、失墜した社のイメージ回復に今なお努めている。同型機は両事故を受けて19、20両年、20カ月間の運航停止を世界規模で強いられたが、昨年末に米国内で乗客輸送の運航が承認され、現在は世界各地で再び使用されている。

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