英富豪ブランソン氏、自社の宇宙船で初飛行 宇宙空間に到達

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ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船が飛ぶ

ニューメキシコ州トゥルースオアコンシクエンシーズ(CNN Business) 英国の富豪、リチャード・ブランソン氏は11日、自身が会長を務めるヴァージン・グループ傘下の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックが開発した宇宙船「スペースシップ2」に搭乗し、初の宇宙飛行を体験した。

現地時間の夜明け前、ブランソン氏とヴァージン・ギャラクティックの従業員3人、操縦士2人が宇宙船に乗り込んだ。

宇宙船は午前8時、輸送用の母船「ホワイトナイト2」に接続された状態で離陸。同9時15分すぎに高度約15キロの上空で切り離され、一瞬落下した後にロケットエンジンを噴射して勢いよく上昇した。船内にはこの時、3Gの重力加速度がかかった。

「スペースシップ2」は高度約15キロの上空で切り離され、一瞬落下した後にロケットエンジンを噴射して上昇/Virgin Galactic
「スペースシップ2」は高度約15キロの上空で切り離され、一瞬落下した後にロケットエンジンを噴射して上昇/Virgin Galactic

高度80キロ以上の宇宙空間に到達してから数分間、ブランソン氏らは無重力状態を体験した。その後、機体をバドミントンのシャトルのような「フェザー」モードに変形させて大気圏に再突入し、滑走路に着陸した。

ブランソン氏は宇宙空間からカメラを通し、地上の子どもたちに「私は子どものころ、星を見上げて夢を抱いた。大人になった今、宇宙船に乗っている。私たちにこんなことができるなら君たちには何ができるか、想像してみてほしい」と語り掛けた。

自ら出資した宇宙船で宇宙を飛んだ富豪としては、ライバルの米アマゾン・ドット・コム最高経営責任者(CEO)だったジェフ・ベゾス氏に先駆けて一番乗りを果たした。ベゾス氏は20日に自社の宇宙船に搭乗する計画を発表している。

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