花火不足今年も、独立記念日の週末控え　米

ニューヨーク（ＣＮＮ Ｂｕｓｉｎｅｓｓ） ７月４日は米国の独立記念日にあたるが、週末の催しに花火を利用しようと考えている人は、もし見つけられたとしても、今年は支払いの金額が増えそうだ。

米国では２年続けて、独立記念日の週末にむけて、花火の在庫がなくなり、価格も上昇している。ファントム・ファイアワークスのアラン・ゾルダン執行副社長はＣＮＮ Ｂｕｓｉｎｅｓｓの取材に対し、７月４日に花火をしたいなら、早めに準備すべきで、支払いも今年は増えると語る。

米国で経済活動が再開し、新型コロナウイルス感染症からの回復が始まるなか、サプライチェーン（供給網）は需要に応じようと苦慮しているが、品不足と港での渋滞に直面している。花火業界は、中国からの出荷に依存しているが、結果としてこれが業界にとってのボトルネックとなっているという。

ゾルダン氏によれば、回復している経済活動からのさらなる圧力がなくても、花火業界はすでに「２番手」の位置にあるという。花火が危険な品とみなされているのが理由で、業界は現在、出荷数の減少とコンテナ料金の上昇に苦慮している。

港への輸入品が制限されるだけではなく、米国の港での人手不足も課題となっており、花火の配送がさらに遅れ、在庫の積み上げも限定される形となっている。